3、第一印象 普段何気ない生活をしている場所も、好きな子がいるというだけでこんなにも空気が変わるものなのか。 「ここはその公式じゃなくて、こっちを使えばいいんだよ。そうしたら簡単に解けるでしょ?」 「ああ、そっかぁ!どうりで答え出ない筈だよな!」 一言助け舟を出すだけで、シンは止まっていたペンをまた走らせる。 テーブルの上に、はキラにとっては少し懐かしい数学の教科書や参考書が散らばっている。数学の時間に居眠りをしていたのが見つかったシンに、教師が宿題としてプリントを数枚渡してきたらしい。 キラは昼休みにその旨をシンからメールで聞き、それなら、とシンを自宅へと誘った。だが、今日もバイトがあるから遅くなってしまう、と渋ったシンに、 『今日はカガリも友達の所行くって言ってるし、僕一人になるんだ。シンが来てくれると僕が嬉しいから来てほしいな。』 そうメールを返すと、数分後にシンからじゃあ、お邪魔しますの返事が届いて。 携帯を開いて幸せそうににやけるキラを、一緒に昼食を取っていたアスランが怪訝そうな顔で見ていたが、キラは気付かないふりをした。今日泊まりに出かけるカガリには、心の中で何度お礼を言った。 実際、たまたま廊下で擦れ違ったカガリに、ありがとう!大好きだよお姉ちゃん!なんて言ってみると、アスランと同じような顔をしていた。 なんて失礼な人達なんだ。 「やっと終わったーっ」 「お疲れ様」 ペンを机の上に投げ出してシンが大きく伸びをする。そのまま首を傾げると、間接が軽く音を立てていた。 「こんなに早く宿題終わらせたの初めてだ!もうほんとキラに感謝だよなっ」 笑顔で言われてキラは微笑み返す。この笑顔の為なら、代わりにテストを受けたっていいとキラはいつも本気で思うのだ。 シンの勉強を見るようになってから、1ヶ月近い時間が過ぎた。いつもはシンのバイトの無い平日と、休日にこうしてキラはシンの家庭教師をしている。 今思い返せばあの雨の夜に会った事も、本当に凄い、偶然にしては出来すぎたものだとキラは思う。 シンと劇的な再会を果たした日、キラは生徒会での活動が長引いて遅くまで学校に残っていた。なんとなく薦められて入った生徒会だが、入ったからには最低限自分の役割くらいはしっかりとしようと思っている。 自分の仕事量にむらが多いのはキラ自身が一番良く分かっている事だが、あの日はパソコンで資料を纏めていると思いの外気分がのってしまった。このまま一気に先の分までやってしまおう、と思ったキラは、カガリとアスランを始めとした同じ生徒会役員を皆が帰った後にも一人で生徒会室に残っていた。カガリは終わるまで待ってると言ってくれたが、その頃には外の陽は落ちていたし、いつ終わるのかはキラにも検討が付かなかった。その為、アスランにカガリを頼んで先に帰ってもらっていたのだ。 ちなみに誕生日にカガリがアスランにした告白は、少しずつ功を成してきているらしい。アスランからは、少し待って欲しいとの返事だったそうだが、二人の様子を近くで見ているキラはくっつくまであと一歩だと思っている。 やっと一段落が付いてパソコンの電源を落とした頃には、時計の短針は10の数字を少し過ぎていた。さすがに少し慌てて学校から出たはいいものの、歩いている内に朝の快晴からは想像が出来ないような大降りの雨が降ってきてしまって。 天気予報などあまり気にしないキラは、当然傘を持っていなかった。 咄嗟に目に付いた店の軒下に入ったはいいが、雨は止みそうにない。降りは少し収まったがキラにしては気休めにもならなかった。 ふと先に家に帰っているだろうカガリの事を思い出し、一緒にいつ帰って来るかわからない自分をカガリと待っているだろうアスランの姿が脳裏に映る。 家はあまり遠くは無いが、アスランは運転免許を持っているし、どうせなら迎えに来てもらおうかと地面を叩く雨をぼんやり見ていた時だった。 誕生日に会った少年、シンから声をかけられたのは。 シンはあの日とは違う、学ランに身を包んでキラの目の前に立っていた。その学ランは、キラの通う学校に近い高校のものだ。見覚えは十分にある。 しかしキラは一瞬、自分の目の前に立つ傘を差した少年と、ピザ店の配達に来た少年が頭の中で一致しなかった。 顔を忘れたわけではない。暗がりでもよく目立つ白い肌と、印象的な赤い瞳は忘れようにも忘れられない。 それに、キラが一目で恋に落ちた少年なのだ。忘れる筈も無い。 けれどあれから同じ店に何度配達を依頼しても、同じ少年が来る事はなかった。いっそのこと指名しようとも思ったが肝心の名前を知らないのでどうしようもないし、電話で聞いても名前までは教えてくれないだろう。逆に怪しまれてしまうかもしれない。 もう一度会う為にはどうすればいいのかとキラが唸っている段階で、この出会い。 こんな偶然はあるものなのか。それとも生徒会の仕事を頑張ったから誰かからのご褒美なのだろうか。 そんな事を考えていて、理解するのが一瞬遅れてしまったのだ。 それからは、シンと出会ってから今までのキラの苦悩に比べれば、随分と調子よく話が進んでいった。 バイトと家事が大変で、勉強に時間が取れない。 そう言うシンにキラは真っ先に家庭教師を申し出た。勉強なら、一応、得意分野なのだ。幸いキラの制服に見覚えのあったシンもそう取ってくれたらしく、キラの家庭教師を了承してくれた。 頭の固い人ばかりで面白くない学校だと思い、制服も好きになれなかったが、キラは初めてこの制服に感謝した。 「でもシン、ちゃんと出来てるじゃない。言った事はすぐに理解するし、頭の回転も速いし。ちょっとコツ掴めばテストの順位だって一桁の順位も夢じゃないと思うよ?もっと酷いの予想して心の準備してたのに、拍子抜けしちゃった」 「そ、それはキラの教え方がうまいからだって!一人じゃこんなできないし!」 キラは決して嘘は言っていない。シンは物覚えがいいし、勉強に対しての考え方を少し変えるだけでもっと伸びるだろうと、キラはシンの家庭教師をするようになってからずっと思っていた。 けれど、あまり褒められ慣れていないらしいシンは、こうしてキラが褒めると照れたようにそっぽを向く。そんな所もキラにとってはまた凄く可愛く思えてしょうがない。 「笑うなよ、キラ!!どうせ俺は頭悪そうだよ!!どうせバカだよ!!」 「ごめんごめん・・・機嫌直してよ、シン」 可愛くて可愛くて思わず笑ってしまうと、シンは拗ねてしまって。そっぽを向いたままのシンのご機嫌取りに、キラは立ち上がってキッチンの方へと向かう。 いつもシンに勉強を教えるのはリビングでだ。キラの自室でもいいのだがあまり綺麗といえる状態ではないし、そこよりもテーブル自体もリビングでの方が広さがある。 初めてのシンの家庭教師の日にカガリがいて、あまり勉強が得意でないカガリが一緒にと言い出してリビングで勉強をしたのがそれからずっと続いているという事もあるが。 「はい、これ疲れた時には甘いものっていうでしょ?」 「あ、これ・・・」 キッチンに備え付けられた食器棚の中から取り出した菓子をシンに渡すと、シンは目を見開いて驚いていた。 「シンのお気に入りだよね?今日帰りにコンビニ寄ったら目に入って買っておいたんだ」 一緒に食べよう?笑いかけて、お菓子の箱を開ける。 誕生日プレゼントとしてシンに貰ったこのお菓子は、今ではキラの中でもお気に入りだ。先に一口大のそれを口に入れたキラに続いて、シンもキラにお礼を言ってからお菓子の箱に手を伸ばす。 「それにしてもさ・・・」 ついでならと紅茶を淹れてシンの前にティーカップを置いて。改めてシンの横に腰を下ろして、一息吐いて。 シンが呟くようにぽつりと口にしたことに、キラは首を傾げる。 「キラってほんとやさしーよな」 「・・・優しい?僕が?」 「うん、やさしーじゃん」 当たり前の事のようにシンは言うが、キラはあまり自覚はない。仲のいい友人からも、カガリからも言われた事はない。 けれど。 外面だけを見て寄ってくる人達が、よく自分の事をそう言っていたと思う。 結局シンも自分の外側だけを見て、全てを判断しているのか。 そう感じてしまった瞬間、キラはつい先ほどまで晴れていた胸中が靄がかっていくのを感じて、顔を俯かせた。 「俺の為に自分の時間割いてまで勉強見てくれたりさ。今日だってバイトでこんな時間になったのに、宿題手伝ってくれたり・・・」 「そんな事くらいで」 それ以上言われたくない。そう思って苦笑交じりに遮った言葉だったが、シンには通じなかったらしい。 「そんな事ってなんだよ、俺キラにはすっごく感謝してるんだからなっ」 俯いていたせいでシンの顔を見る事は出来なかったが、あまりに声色が明るくて。キラは少しだけ顔を上げてシンを見た。 シンは笑っていた。 最初に会った時はあんなにぎこちない笑顔しか見せてくれなかったというのに、今では随分とこんな表情を向けてくれるようになった。シンの笑顔を見る度にまるで初恋の少女のように胸を高鳴らせていたが、今はその笑顔を見るのが苦痛でしょうがない。 (違うよ、シン。僕は優しくなんてない、只の優しさなんかじゃない。それだけで君にこうしている訳じゃないんだ。こんなのは優しいなんて言わないんだよ) 声にならない自分の叫び声にキラはまた目を伏せる。 「でも、まさかな〜。あの時の変な客にこうやって宿題見てもらうなんて、想像もしてなかった」 「変・・・って、ああ、やっぱりそう思われてたんだ」 「い、今はそこまで思ってないからな!キラ、ほんと優しいし、頭もいいし・・・」 初めて会った時。随分と醜態を晒してしまったという自覚はある。 そう思われても仕方が無いとは思っていたが、実際口にされると少しくるものがある。キラが自嘲気味に笑うと、シンが慌ててフォローに入った。 そんな気遣いも今は気遣いにも感じられない。 「・・・ついでに、顔もいいし。なぁなぁ、キラってやっぱりモテるんだろ?」 やっぱりそうくるか。興味と好奇心を顔いっぱいにしているシンに、思わず溜息を吐く。どんなに周りから好意を寄せられても、一番それが欲しい相手からは何も得られない。果たしてこれがモテるというのか。 けれど、最初は、一緒にいられるだけでよかった。 こうして名前で呼び合えて、隣に座れて、そして笑い合えて。 それだけで良かったのが、今ではそれこそが自分への気休めだったのだとキラは思う。 実際、同姓の大分面倒見のいい友人くらいにしか思われていない現実に、キラは内心どうすれば分かってもらえるのかと苛々すらしてくる。 以前カガリに言った言葉を思い出す。想いを伝える事が一番大事なのだと言ったのは、紛れもないキラ自身だ。だが今、キラはシンに何も伝えてはいない。 「そうだね」 「・・・」 自分でも嫌味かと思うくらいに、キラはにっこりと笑ってシンに頷いて見せた。シンは呆気に取られたように口を開けて呆けている。 その顔を見ながら、キラはゆっくりと床に置かれたシンの指先にそっと触れた。半ば自棄になっていた。 いくら想いを伝えるのが大切な事だとしても物事にも順序がある。まだ、シンに自分の想いを打ち明けるのが得策だとはキラは少しも思っていなかった。 けれど、分かってもらいたかった。 シンには、シンにだけは分かって欲しいと思った。 「・・・シンは、僕とこうしている事を想像もしてなかったって言ってたけど・・・」 触れた指先にびくりとしたシンに苦笑して手を離す。 「僕は最初から、君とこういう風に一緒にいれたらなって思ってたよ」 「・・・へ?」 随分と間が抜けた返事だった。キラは構わず続ける。 「それに僕の事本当に優しいなんて言うけど、僕はね、どうでもいい人には関わらないし、困ってても助けたりなんかしないよ。それでもよく人が良さそうなんて言われたりして、誤解されるんだけどね。実際そんな事は全く無いし・・・寧ろ逆じゃないかな?」 「キラ・・・?」 「・・・がっかりした?」 「そんな、言われても全然わかんない・・・だって!お、おれにはキラ、すごく優しいしっ!」 「シンにだって、優しくしてるつもりはないよ」 「優しいよっ!!俺だってキラにとっては、ただのピザのアルバイトでしかなかったじゃん!でもこんなまでしてくれてるし・・・」 「だから、シンだからだよっ!!」 急に声を荒げたキラにシンは目を見開いて固まる。 困惑が浮かんだ白い顔に手を伸ばしてそっと撫でた。興奮したのか少し熱を持った頬は、見た目よりもずっと滑らかで柔らかかった。そのまま頬にかかる前髪を指先に絡める。初めて触れた癖のある黒髪もキラが思っていたより柔らかい。 「シンの事が、欲しいから」 思っていた事を素直に伝えようと口を開いて、出たのがこの言葉だった。 シンがますます訳が判らないと口元を歪めた。キラは力無く笑ってシンから手を離す。 「ほ、ほしい・・・って?」 「・・・うん、全部。シンの全部、ほしい」 「き、きら、が・・・おれを?何・・・?ど、どういう、ことだよ・・・?」 「言葉通りの意味だよ?触りたいし、キスしたいし・・・それに、抱きたいって思う」 瞬間、シンの顔が真っ赤になったと思ったら、次には真っ青になって。口にしてから、自分でも判らなかったが、頭に血が上っていた事に気付く。それが急激に冷えてきたようだ。キラは後悔した。言うべきじゃなかった。 先ほどまで笑顔だったシンの顔が完全に引き攣って、僅かだが目許に涙が滲んでいるようにも見えて。 その涙に息を呑んだ自分自身が酷く醜いものに感じた。 (・・・やっぱり僕は、優しくなんてない) 「お、おれ、女じゃない・・・!」 「知ってるよ」 「じゃあ、何で?!そんな・・・!!」 「・・・なんでだろうね、自分でもわからない」 「・・・・・・」 本当に、分からない。何で自分がこんなにシンに執着してしまうのか。ただ初めて見た時から目に焼き付いて離れなかった。 話をしてみたい、笑顔を見たい、名前を呼んで欲しい。 最初はそんな小さな欲求だったのが、一つ一つ叶うごとに膨らんでいって。シンの笑顔を見る度に、声を聞く度に。次は、次はとシンに求めるようになってしまっていた。 「・・・シン?」 返事が無い。シンは、どこか正気が抜けた表情で黙り込んでしまっていた。 「シーン?」 顔の前で掌を振って見ても、何の反応も無い。 どれだけシンにとってショックだったのだろうかと、キラは改めて思う。 シンはキラを初めて会った時変な人だと言ったが、キラはシンの事を懐かない猫のようだと思った。 本当は甘えたくてしょうがないのに、甘え方が分からなくて、牙をむいて爪を出す事しか出来ない猫のようだと。あの雨の夜シンの話を聞いて、その理由がなんとなくわかった気もしていた。 妹の存在と、両親からの期待。一人の子供として振舞う前に、『兄』としての振る舞い方を覚えてしまったシン。甘えられることに慣れても、甘えることには慣れていない。甘えたくてもどうすればいいのか分からなくて、自分でもその事に気付いていない。 そんなシンを思って、キラは自然とシンが自分に甘えるように仕掛けてきた。そして、シンはキラに完全に懐いて、心を許してしまって。 なのに、キラはシンを裏切ったのだ。シンが本来、同性から言われるだけでも驚くような事、場合によっては嫌悪感を抱かれてもしょうがない事を、シンは心を許した相手から言われてしまったのだ。 (・・・ごめんね、これで、最後にするから・・・) 心の中で謝り、キラはそっとシンに顔を近づける。 「・・・っ!!!!!!!」 柔らかい口付けに、シンは勢いを付けてキラから身体を離した。 キラが触れた唇を押さえて、少し吊り気味の赤い大きな目を瞬かせている。 「ごめん、つい」 「つ、つ、ついでき、きききききすなんてするなよっ!!」 「うん、そうだね・・・もうしないよ」 もう、しない。もうシンを苦しませることはしない。 良く考えれば酷い話なのだ。自分がこれ程想っているのだから、自分の事も想ってくれと願ってしまうことは。 自分勝手で、なんて、酷い。 「・・・そろそろ帰ろっか。送ってくよ」 キラは少し離れて様子を伺うシンに安心させるように微笑みかけて、テーブルの上に散らばった参考書やプリントを纏める。勝手に鞄の中に仕舞うのには戸惑って、テーブルの隅にとりあえずそれを置いた。 立ち上あがって、自室に置いてある車の鍵を取りに行くとシンが慌ててキラが纏めたそれらを鞄に仕舞いこんだのが判った。 もうシンはここに来てくれないかもしれない。それどころか会ってもくれないかもしれない。自分は、シンにそれ程の事をしてしまったのだ。 二人で乗り込んだ車の中は静かだった。いつもならドライブが好きだと言うシンの為に、夜景が綺麗な道を選んで遠回りしたりもしていたが、今日は真っ直ぐシンの家まで車を走らせる。 「変な事言っちゃってごめんね?無理に、答え出そうとしなくていいから。迷惑だったらはっきり言ってくれて構わない。でも、これは僕の我侭だけど、そう思われても仕方ないけど、これでおしまいにはしたくないんだ・・・また君に、会いたい・・・」 気休めだと思う。随分自分勝手だとも思う。でも、言わずにいられなかった。 シンの返事はなかった。けれど、それが普通だと思う。 キラは通い慣れたシンの住むマンションの前に車を止めて、車から降りるタイミングを計っているシンに声をかけた。目線は自分の膝にある。今はまだ、とてもじゃないがシンの顔を見てこんな事言えそうに無い。 「本当に困らせてごめん、君が望むなら優しいままの僕でいるよ・・・今日みたいな事も絶対に言わない。僕は、このまま君の隣にいられるだけで・・・十分だから」 「キラ・・・あの、俺・・・」 何を言えばいいのか迷っているんだろう。視線を彷徨わせながら必死に言葉を探すシンに、キラは出来るだけいつものように笑った。 「じゃあ、おやすみ・・・・・・また連絡するね」 シンは何も言わず、それでも頷いて車を降りていった。マンションの中に駆け込んでいくシンの姿を確認してキラは強くアクセルを踏む。 泣きたいような、笑いたいような、黙っていたいような、叫びたいような。 複雑過ぎる心境に、キラは口元を泣き笑いのように歪めた。 「・・・十分、だって。はは、何いってんの、僕・・・笑っちゃうよ・・・」 ※よく考えれば高3のこの時期に免許なんて取れません。この世界では取れるんだよって事にしてください・・・・ (お題をsham tears様よりお借りいたしました)
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